主催: | GPUコンピューティング研究会 | |
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日時: | 2014年10月22日(水)13:25~17:00 | |
場所: | 東京工業大学・大岡山キャンパス 情報ネットワーク演習室 第2演習室(大岡山キャンパス南4号館3階 キャンパスマップにあります37番の建物で1階にセブンイレブンがあります) | |
定員: | 92名 | |
開催趣旨: | GPU は汎用計算のコストパフォーマンスの高いアクセラレータとして広く認識されていますが、既存のプログラムを実行するには CUDA で書き換えるなどの必要がありました。それに対して、元のプログラムを変更せず、指示行を挿入することで GPU を利用できる OpenACC は非常に有用性があります。OpenACC は Verion 2.0 がリリースされ性能が大きく改善されたために、多くの実用アプリケーションがGPUで容易に高速化できるようになりました。そこで、GPUコンピューティング研究会でも、OpenACC の利用に焦点を当てた講習会を企画することにしました。 | |
申し込み: | 定員に達したため、参加申し込み受付を終了しました。 | |
参加費: | 無料 | |
プログラム: | 13:05 | 受付開始 |
13:25-13:30 | 講習会を企画した趣旨 青木尊之(東京工業大学・学術国際情報センター) | |
13:30-14:00 | OpenACCを用いたGPU最適化:全球気象・気候モデルNICAMを例に 気象・気候シミュレーションモデルは学際的な協力の元に開発された大規模アプリケーションの一つである。アプリケーションの最適化によってコンピュータの性能を引き出し、高速なシミュレーションを行うことが求められる一方で、数十万行ものソースコードのメンテナンス性や可搬性を維持することが必要とされる。我々は全球非静力モデルNICAMにOpenACCを用いたGPU最適化を施し、TSUBAME2.5上での評価を行った。有限体積法を用いて流体力学計算を行う部分(力学コア)はメモリ律速であり、この力学コア部分を主に用いる全球大気テストシミュレーションにおいて、OpenACCを用いた最適化コードはGPUのメモリ帯域に見合う性能を発揮し、2560GPUまでの良好なスケーラビリティを得た。コードの改変・追加は元の行数に対してわずか5%であり、OpenACCの利用によってメンテナンス性を維持したまま大規模GPUシミュレーションが可能になることが示された。 八代尚(理化学研究所 計算科学研究機構) | |
14:00-15:10 | OpenACCによるGPUコンピューティング OpenACCを含むGPUコンピューティングの現状を説明し、具体的にOpenACCで何が出来るのか、何が良くなるのかを事例ベースで説明します。 成瀬彰(NVIDIA) | |
15:10-15:20 | 休憩 | |
15:20-15:40 | TSUBAME2.5 へのLogin 演習室の Windows 端末から本講習で使用する TSUBAME2.5 へのLogin 方法を説明します。 下川辺隆史(東京工業大学・学術国際情報センター) | |
15:40-17:00 | OpenACCハンズオン講習 ヤコビ反復法を事例として、OpenACCディレクティブの基本的な使い方から、 成瀬彰(NVIDIA) |